毒舌紳士に攻略されて
私、逃げているだけなんだ。
坂井君と向き合うのが怖いんだ。
坂井君の口から「全部嘘だった」「好きじゃない」そう聞くのが怖いんだ――……。
坂井君が好き。
だから聞くのが怖い。
聞いてしまったら、失恋してしまうかもしれないから……。
「なんだ……全然変われていないじゃない」
乾いた笑いが出てしまう。
琴美は私のことを変わったねって言ってくれた。
だけど全然だよ。全然変われていない。
弱い自分のまま。何も言えない自分のままだ。
今の曖昧な状況のままいたいだけなんだ。
「最低じゃない」
本当に最低だ。
自分の気持ちを伝えることも、坂井君の気持ちを確かめることも、前に進むことも出来ない。
心底呆れてしまう。
呆れてしまうのに、な。
それでも私は、どうしたらいいのか分からない。
怖い。無理。答えが出ない。
その繰り返しに陥る。
ただ好きなだけなのに、どうして?
結局この日の夜も、泣いて過ごすばかりだった。
スマホの電源も入れられぬまま――。
坂井君と向き合うのが怖いんだ。
坂井君の口から「全部嘘だった」「好きじゃない」そう聞くのが怖いんだ――……。
坂井君が好き。
だから聞くのが怖い。
聞いてしまったら、失恋してしまうかもしれないから……。
「なんだ……全然変われていないじゃない」
乾いた笑いが出てしまう。
琴美は私のことを変わったねって言ってくれた。
だけど全然だよ。全然変われていない。
弱い自分のまま。何も言えない自分のままだ。
今の曖昧な状況のままいたいだけなんだ。
「最低じゃない」
本当に最低だ。
自分の気持ちを伝えることも、坂井君の気持ちを確かめることも、前に進むことも出来ない。
心底呆れてしまう。
呆れてしまうのに、な。
それでも私は、どうしたらいいのか分からない。
怖い。無理。答えが出ない。
その繰り返しに陥る。
ただ好きなだけなのに、どうして?
結局この日の夜も、泣いて過ごすばかりだった。
スマホの電源も入れられぬまま――。