毒舌紳士に攻略されて
「信じられない!しかも何!?高校生のうちから元気にそんなこと話していたわけ!?」

「ほら!変な知識だけで間違ったことを覚えるよりはマシだろ?」

「何言ってるのよ!」

どうにか思いついた言い訳も、母ちゃんにピシャリと言い返される。

「良かったわ。元気がみっちゃんみたいな高校時代を送らずに済んで!」

「……そこまで言うことねぇだろ?」

「あるわよ!」

そう言うと母ちゃんは、いきなり鋭い視線を向けてきたものだから、思わず身構えてしまった。

「いい!?元気!めぐみちゃんの気持ちを一番に考えてあげないとだめよ!間違っても同意なしにシちゃだめ!」

「わっ、分かってるよ……」

勢いに圧倒されながらも答えると、少し落ち着きを取り戻したように「それならいいけど」と言いながら、珈琲を口に含んだ。

そうさ。そんなこと母ちゃんに言われなくても十分分かっている。
俺だってめぐみにその気がないのに、シたいとは思わねぇし。
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