毒舌紳士に攻略されて
素直な気持ちを言葉に出して伝えると、めぐみはハニカミながらも嬉しそうに微笑み、そしてまた一段と頬を赤く染めていく。
かと思えば急に唇を紡ぎ、チラチラと俺の様子を窺うように見つめてきた。

「あのね、これを渡したかったのもあるんだけど、話したいこともあったの」

「あぁ、そういえばさっきも言っていたよな」

話したいことがあったからって。

「取り敢えず座る?あっ!つーか寒かっただろ?珈琲飲むか?」

「あっ、うんありがとう」

ソファーにプレゼントを置き、キッチンへと向かう。

そして珈琲を淹れる準備を進めるものの、ふと思い出す。
突然めぐみが来て頭がうまく働いてくれなかったが、今は夜。しかも遅い時間だ。
なのにここまで来たってことは、当然一人で来たってことだよな?

なにもなかったから良かったものの、いくらこの辺が住宅街と言えど安全だと言い切れない世の中だ。
珈琲を淹れる手を休め、リビングにいるめぐみに注意しようとした時、急に背後から温かいぬくもりに包まれた。

< 377 / 387 >

この作品をシェア

pagetop