毒舌紳士に攻略されて
「……っ!」

本当にめぐみは分かっていないのだろうか。
その一言やちょっとした仕草一つにこんなにも俺が、煽られていることに――……。

「じゃあこのまま俺の部屋に行ってもいい?」

必死に理性を押さえながら、めぐみの気持ちを確かめた。
あれだけキスしといて今更かと思われるかもしれないけれど、めぐみが少しでも嫌だと思うならシたいと思わないから。

めぐみの頬に触れたまま答えを待っていると、頬に触れる手にめぐみの手がそっと触れた。

「坂井君の部屋に行きたい」

恥ずかしそうに、だけど迷いない言葉に抑えていた理性が溢れ出す。

「きゃっ!?」

めぐみを抱き抱えそのままリビングを出る。

「ちょっ、ちょっと坂井君!自分で歩けるから!!」

抱き抱えられているのが不服なのか、階段を上っているというのに暴れ出す。

「こら、暴れるなよ。危ねぇだろ?」

「だっ、だって坂井君が!」

「黙れって」
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