毒舌紳士に攻略されて
このまま髪を撫で続けていたら、寝てしまいそうだ。
まるで子供のようだな。

次第にウトウトし出しためぐみ。
このままめぐみが眠るのを見ているのもいいかもしれない。
そのまま髪を撫で続けていると、睡魔に負けてしまったのかゆっくりと瞼を閉じた。

「めぐみ?」

そっと名前を呼ぶものの、「んっ……」と声を漏らすだけ。
どうやら本当に眠ってしまったようだ。

そんなめぐみがまた愛しくて身体を抱き寄せる。
するとまるで寝言を言うように話し出した。

「坂井君大好き……」

「え?」

顔を見るものの、熟睡しているようで規則正しい寝息が聞こえてくるだけ。
だとすると、さっきのは寝言だったのだろうか?

寝言でさえ“大好き”と言われ、嬉しくない男などいるはずない。
寝ていると分かっているものの、めぐみの温もりを確かめるようにきつく抱きしめた。

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