毒舌紳士に攻略されて
「大丈夫か?」

狭いシングルベッドの中でお互いの体温を確かめるように、抱きしめ合ったままそっと問いかけると、恥ずかしそうに毛布で顔を隠しながらめぐみは深く頷いた。
先ほどまでの情事の余韻に浸りながら過ごすのは、もしかしたらシている時よりも満たされるかもしれない。

「悪いな、加減しなくて」

いまだに照れているめぐみを見ていると、つい悪戯心に火が点いてしまいからかってみると、案の定めぐみは毛布から少しだけ顔を覗かせると、睨んできた。

「なに言ってるの?」と言いたそうに。

そんなめぐみがまた一段と可愛くて、口元は緩みっぱなしだ。

めぐみの髪に触れ、そっと前髪をかき上げ額にキスを落とす。

めぐみは気にしているようだったけれど、俺はおでこが広いのすっげ可愛いと思う。なんか幼く見えるっつーか、まぁ……要は可愛いに尽きるけど。

何度も髪に触れていると、次第にめぐみの瞳は気持ちよさそうにとろんとしていく。
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