毒舌紳士に攻略されて
あまり坂井君を否定していても逆効果になりそうな気がして、それとなく誉めると「やっぱり!!」とか、「さすがは毒紳男子!」と言った声が聞こえてきた。
でも確かに坂井君は幹事としての仕事を、しっかりやってくれたと思う。
この居酒屋だって坂井君がリサーチしてくれていた場所だし、ずっと一緒に協力的にやってこれた。
今日だって一緒に行こうと、わざわざ総務部まで迎えに来てくれたし。
紳士的……というか、優しいって言葉の方がしっくりくる気がする。
そんなことを考えながら、ついボーっとしてしまっていると少し離れた席で、いつもの如く大好きなお酒を飲んでいた琴美が駆け足で駆け寄ってきては、部屋から出て行ってしまった。
また飲み過ぎたんだろうな。
慣れつつある光景に特に慌てることもせず、いまだに坂井君の話題で盛り上がっているみんなに「ちょっと行ってくるね」と言って、そっと部屋を出た。
そして向かう先は化粧室。
ドアを開けると、案の定琴美が気持ち悪そうに鍵も閉めず便座に座り込んでいた。
その光景をみた途端、溜息が漏れてしまう。
「もー、毎回言ってるでしょ?加減して飲んでって」
でも確かに坂井君は幹事としての仕事を、しっかりやってくれたと思う。
この居酒屋だって坂井君がリサーチしてくれていた場所だし、ずっと一緒に協力的にやってこれた。
今日だって一緒に行こうと、わざわざ総務部まで迎えに来てくれたし。
紳士的……というか、優しいって言葉の方がしっくりくる気がする。
そんなことを考えながら、ついボーっとしてしまっていると少し離れた席で、いつもの如く大好きなお酒を飲んでいた琴美が駆け足で駆け寄ってきては、部屋から出て行ってしまった。
また飲み過ぎたんだろうな。
慣れつつある光景に特に慌てることもせず、いまだに坂井君の話題で盛り上がっているみんなに「ちょっと行ってくるね」と言って、そっと部屋を出た。
そして向かう先は化粧室。
ドアを開けると、案の定琴美が気持ち悪そうに鍵も閉めず便座に座り込んでいた。
その光景をみた途端、溜息が漏れてしまう。
「もー、毎回言ってるでしょ?加減して飲んでって」