毒舌紳士に攻略されて
こっちは心底呆れているというのに、当の本人は気持ち悪いを通り越して何やら今の状況を楽しんでいる。
「いや~!なんせ今回はめぐみと坂井ペア初の同期会だからさ。つい沢山飲んじゃった」
「てへっ」と可愛くおどけてみせるも、ますます呆れるばかりだ。
「なに言ってるのよ。毎回同じくらい飲んでは、健太郎君に怒られているくせに」
そうなのだ。
琴美は毎回、彼氏に厳重に注意をされているというのに、懲りずにこうやって限界まで飲んでいる。
そして酔ったまま連絡しては、彼氏に強制送還されてしまうのだ。
しゃがみ込み、琴美の背中をそっと撫でる。
「どうして毎回怒られるって分かっていて、こんなに飲んじゃうの?」
「ん~?……知りたい?」
「うん」
それはもちろん知りたいに決まっている。
私だったら、彼氏に嫌われるようなことしたくないって思うもの。
すると意外な言葉が返ってきた。
「それはね、健太郎に心配かけたいし、ヤキモチ妬かせたいからだよ」
「……え?」
「いや~!なんせ今回はめぐみと坂井ペア初の同期会だからさ。つい沢山飲んじゃった」
「てへっ」と可愛くおどけてみせるも、ますます呆れるばかりだ。
「なに言ってるのよ。毎回同じくらい飲んでは、健太郎君に怒られているくせに」
そうなのだ。
琴美は毎回、彼氏に厳重に注意をされているというのに、懲りずにこうやって限界まで飲んでいる。
そして酔ったまま連絡しては、彼氏に強制送還されてしまうのだ。
しゃがみ込み、琴美の背中をそっと撫でる。
「どうして毎回怒られるって分かっていて、こんなに飲んじゃうの?」
「ん~?……知りたい?」
「うん」
それはもちろん知りたいに決まっている。
私だったら、彼氏に嫌われるようなことしたくないって思うもの。
すると意外な言葉が返ってきた。
「それはね、健太郎に心配かけたいし、ヤキモチ妬かせたいからだよ」
「……え?」