毒舌紳士に攻略されて
しばし坂井君と一色触発な空気を醸し出しているというのに、お母さんはというと、いつの間にか私達を微笑ましいと言いたそうにニコニコしながら見つめていた。
「本当に仲がいいのね。昔を思い出しちゃうわ」
「ウフフ」と言いながら部屋へと入っていくお母さん。
いやいや。今のこの状況をどう見たら仲がいいって思えるの!?
私なんて坂井君に対して敵対心剥き出しにしているんですけど!!
「ほら、さっさと上がれよ」
「……っ!言われなくてもお邪魔させて頂きます!」
言葉に棘を生やして言うと、坂井君は面白くなさそうに顔を顰めた。
こうなったらやけくそだ。
こういう機会でもない限り、もう二度と来ることがない坂井君の実家を堪能してやろうじゃないか。
変に開き直ってしまった私は、坂井君を置いたままお母さんの後を追ってリビングへと向かった。
「失礼します」
一応断りを入れてリビングへと入ると、広々とした可愛らしいリビングに足が止まってしまった。
「本当に仲がいいのね。昔を思い出しちゃうわ」
「ウフフ」と言いながら部屋へと入っていくお母さん。
いやいや。今のこの状況をどう見たら仲がいいって思えるの!?
私なんて坂井君に対して敵対心剥き出しにしているんですけど!!
「ほら、さっさと上がれよ」
「……っ!言われなくてもお邪魔させて頂きます!」
言葉に棘を生やして言うと、坂井君は面白くなさそうに顔を顰めた。
こうなったらやけくそだ。
こういう機会でもない限り、もう二度と来ることがない坂井君の実家を堪能してやろうじゃないか。
変に開き直ってしまった私は、坂井君を置いたままお母さんの後を追ってリビングへと向かった。
「失礼します」
一応断りを入れてリビングへと入ると、広々とした可愛らしいリビングに足が止まってしまった。