二回目のプロポーズ

「とりあえず一通りの色は買っといて」

「青多くない?」

「え?そう」

「確かに青が多いかも!」

無意識に青を手にとっていたわたし

「他に買うものはない?」

「特にはないかな」

「じゃあ、ランチして行きますか?」

「うん!」

「ここら辺で新しくできた人気のお店があるんですよ」

「そうなんだ」

「ここですね」

着いてみるとすごい行列が

「他行きますか?」

「いえ!並びます」

「本当ですか雪さん?」

「もちろん!」

「わかりました」

こうして2人ならぶことに

「寒くない?」

「大丈夫です・・・」

本当は少し寒い冷たい風が吹くたびに小さく震えるわたし

「・・・え!」

黙って日村君が着ていた上着を私にかけてくれた

「日村君が風邪ひいちゃうよ!」

「雪さんが風邪になるよりはましです」

「もう!」

真面目な顔で言うからなにも言い返せなくて

「日村君、女の子にもてるでしょ?」

「どうでしょう?」

「また!私がきいてるんですが!」

「もてませんよ、本当に」

「嘘ばっかり!女性の扱いうますぎ」

「まあ、最近まで彼女いましたからね」

「・・・え?」
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