最低王子と恋の渦





食堂へ来た私達はパンを買うべく列に並んだ。



友也はお弁当だからパンは買わないらしいけどおやつを買うらしい。







と、









「……何この集まり」









パンを買い終わったらしい人が私達の横を通り過ぎようとしたと思ったら、その人は立ち止まってこちらに言ってきた。



誰かと思って顔を上げると、そこには見慣れた王子が…。








「み、三鷹くん」



「おー!三鷹じゃんっ」



「なんで4人で食堂で並んでんの」



「美乃が和久井くんに奢ってもらうから私と川平くんはそのついでー」



「…ふーん」









パチリと一瞬三鷹くんと目が合った。



なぜかドキッとしてしまい、私は思わず顔を逸らしてしまう。





…な、何やってんの私。













「…ねぇ、俺もご一緒していいかな?」
















えっ、と三鷹くんを見上げると、


彼はニッコリと笑っていた。







まじで…?





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