続♡プリンセス☆ロード
「…人魔が現れたって話は聞いた」
「あ…そう…」
「それで、そっちは大変なんだろう?何か役に立てばと思っていろいろ勝手に調べてはいるが、成果はあんまないな」
「そう…」
ロイドのところにも、話が言っているんだ。
私は俯く。
「…そのことじゃ、ないのか?」
「…私、レンを傷付けた」
「は?」
「この手で…レンの事、刺したの…」
「…なに言って」
「人魔の催眠で操られて…だけど…、この手で…レンの事、刺したの」
いまだに残る感触。
消えない。
生暖かい血の温もり。
レンの、苦しそうな表情。
「私の弱さが…招いた結果なの…。私が、弱いから…」
「紗南」
「それまでも、何度も…何度も…、それでも、誰も嫌な顔しなくて、私を守ろうとしてくれて…それなのに…」
私は、勝てなかった。
催眠に、負けたの。
「これ以上、レンの側にいたら、私…これ以上レンを傷付けたくない…」
「だから、逃げ出してきたのか?」
「いつか、この手で本当にレンの事殺してしまうかもしれない…。もう、そんな恐怖…いやなの…」
耐えられるはずがない。
私がこれからもレンの側にいれば、また私は利用される。
そして今度こそレンを……。