続♡プリンセス☆ロード
私は、私たちが襲われたテラスに来ていた。
本当は近づくなと言われていたけど。
私は、涙を拭いテラスに立つ。
「ミナト…」
私は消えそうな声でつぶやくとその場に蹲った。
どうか、どうか、意識を取り戻して。
このままなんて、絶対に嫌。
続けざまに血を失ったからか、泣きすぎたからか少し貧血を起こし、立ち上がれなくなる。
精神的にもまいってしまっているから、余計だろうか。
「しっかりしなきゃ…」
仮にも、王妃なのだから。
レンが言った言葉を頭の中で繰り返す。
王妃なら、仲間のケガを悲しんではいけないの?
王妃なら、もっと堂々としていないとダメ?
そんなの、無理だ。
だって、悲しい。
だって、悔しい。
辛いし、憤りを感じるし。
自分が、情けない。
「あ…」