晴れ時々@先生の妹【第2巻】



中村先生が顔を上げて、教室の中にいる生徒達をぐるっと見渡す。





中村先生の目付きが険しくなった。






「二戸 梨杏にこの手紙を送ったやつ、今すぐ手を挙げて席から立ち上がるんだ!」






――誰も、何も言わないし、立ち上がらない。







――しかし、17人いる事を私は知っている。






中村先生が教卓のある場所へ戻った。





「お前ら授業中につまらない手紙を二度と書いたり、まわしたりするな!もし、今度同じような事があった時は、校庭のグランドを50周走ってもらうからな!」




ギョッとした表情をする生徒達。






特に手紙を書いた生徒達の心には中村先生の声が響いたであろう。







「教科書、ノートを机の中へしまえ。小テストを始めんぞ!」






中村先生がプリントの枚数を数えながら各列の先頭の机に小テストを置いていく。


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