晴れ時々@先生の妹【第2巻】





――先生、先生。






お説教なら、甘いめで、短くしてね。






ゆっくりと歩いて中村先生に近づく二戸 梨杏。






空を眺めていた中村先生が二戸 梨杏の姿に気づいて声をかける。





「よっ!」





何を言われるんだろうと不安気な顔をしている二戸 梨杏。






「……………。」







「黙ってないで、俺の隣に早く座れよ!」







「はい」






中村先生の隣に静かに腰をかける二戸 梨杏、いつもの明るい表情はすっかりと消えていた。






中村先生が二戸 梨杏の顔を見ながら質問をしてくる。






「二戸、俺の事どう思う―?」







「えっ?」







いきなりの中村先生の質問に少しハッと驚く二戸 梨杏。







――どう思うって!?




どういう事。






先生として、それとも、異性として?






どう思うかってこと?






先生の質問、時々、分かりにくくて、困る――。


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