晴れ時々@先生の妹【第2巻】





中村先生が白衣のポケットから小さな紙切れを出し、声を出して読み出す。







「梨杏へ。もしかして、良い男でも、できたー??化粧をしていない理由を教えてー!ちかより……、ってさー。この良い男って、もしかして、俺の事だと思う?なぁー、二戸どう思うー?」






急に真顔になった中村先生、隣にいる二戸 梨杏の肩に手を回して華奢な体をぐっと強く引き寄せた。






突然何をするのと動揺をして凄く慌てている二戸 梨杏、恥ずかしくなって少し頬が赤らむ。





――先生、私に何の答えを求めているの……。







「5秒以内に答えろ。1・2・3……」






――分からない。







もう―、頭が混乱する!







――二戸、早く答えろよ。





――屋上に呼び出したと思ったら、いきなりこの質問、先生本当にひどいくない……。


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