晴れ時々@先生の妹【第2巻】
四つ折りにされた小さな白い紙が17個。
2年A組の生徒の数はジャスト30人。
自分の人数を1人分引くと、29人。
おおよそ半分のクラスメートから私にラブレター?
そんな良い物じゃないような気がする……。
先生の目を気にしながら一つずつ手紙を開いて読む。
――1つ目。
『DEAR,梨杏っぺへ。ねぇ、月曜日の朝からびっくりするじゃない!どうして、今日はすっぴんなの?返事をちょうだい!!(^o^)アキナより』
2つ目。
『梨杏へ。もしかして、良い男でも、できたー??化粧をしていない理由を教えてー!(>ε<)ちかより』
3つ目。
『拝啓、二戸 梨杏様。貴方が化粧をしていないって……、天変地異が起こるのではないでしょうか。何だか落ち着きません。ι(◎д◎)ノヾ返信は不要です。匿名より』
――天変地異って、何それ、ヒドクなーい!?