晴れ時々@先生の妹【第2巻】
次々と急いで手紙を開いて読んでいく。
4つ目、5つ目……、
信じられない、もう信じられないっ――!
……最後の17個目の手紙を開いて読む。
どれも似たような内容の手紙ばかり。
私が“すっぴん”じゃいけないの!!
もうっ、なんなのよー―……!
胸が熱くなって変な動悸がしてきて、何だか凄く嫌な気持ちになってきた。
そりゃ、校則に違反するような事ばかりしてきたよ私。
今まで、ずっと化粧だって当たり前のように普通にしてたし。
だけど、化粧を止めた理由が必要なの?
何でも良いじゃない……、化粧を止めた理由なんて。
中村先生に『言葉が見つからないぐらい、すっぴんのお前の顔が可愛いんだ―!』って言われたから、なんて言える?
ゼッタイニ、言えないよ――。