シンデレラは硝子の靴を

二粒目、三粒目が立て続けに画面にまた落ちた所で、手にしていた携帯が震えた。




「え、お、わっ。」



表示されたのは、まさに渦中の相手で、沙耶は慌てふためく。



「は、はい!秋元ですっ」



開口一番とりあえず元気に出ると、沈黙が漂う。




「え、え、えっと、今日は途中抜け出してすみませんでした!母の具合が悪くなったので連絡も遅くなりました!」




沈黙が怖い沙耶は、マシンガンのように立て続けに謝った。




「―道端で近所迷惑だっつーの」



「はい道端…へっ!?」





やっと返って来た応答は、やたら近くで聞こえて。




「うわ!!」




振り向けば、傘を差した石垣が、数歩先にぼやっと突っ立っていた。



ドクドク、と血が逆流するかのような錯覚に陥る。



―どうして。




「…な、なんで、ここに?」



「病院に行ったら、お前の弟に会って、訊いたらコンビニいったって言うから追って来た。」


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