シンデレラは硝子の靴を
石垣家に授かった子供は、二卵性双生児だったこと。
そして、その双子の出産は、間隔が空いたこと。
双子の内の一方は、死産になりかけたこと。
なんとか一命を取り留めたものの、きちんと成人するかわからない。
結果、実の祖父と父親から、要らない方とされたこと。
「実際どんなやりとりがあったかはわかりませんが、俺は跡取りが居なかった坂月家に養子に出されることになったと聞きました。」
深雪はそこまでしか、教えてくれなかった。
しかし。
「後になって結局石垣グループに坂月家は買収される形になったので…俺はその取引の条件として使われたのかもしれません。」
「そんな…」
それまで黙っていた沙耶の顔に動揺が広がる。
もう自分にとっては古くなった傷跡。
「それを知っていたから、母の持つ石垣家への憎しみが俺に向いたんでしょうね…」
痛みは笑って隠せるほど、鈍い。
「最初から立っている場所が違ったと言った意味が、わかるでしょう?選ばれたのは諒。捨てられたのは俺。」
今、自分は果たして上手く笑えてるだろうか。
「俺は、貴女との約束を、守る力すら、いや権利すら持ち合わせてなかった。俺が貴女と同じ側の人間だと言ったのはそういう意味です。」
そして、その双子の出産は、間隔が空いたこと。
双子の内の一方は、死産になりかけたこと。
なんとか一命を取り留めたものの、きちんと成人するかわからない。
結果、実の祖父と父親から、要らない方とされたこと。
「実際どんなやりとりがあったかはわかりませんが、俺は跡取りが居なかった坂月家に養子に出されることになったと聞きました。」
深雪はそこまでしか、教えてくれなかった。
しかし。
「後になって結局石垣グループに坂月家は買収される形になったので…俺はその取引の条件として使われたのかもしれません。」
「そんな…」
それまで黙っていた沙耶の顔に動揺が広がる。
もう自分にとっては古くなった傷跡。
「それを知っていたから、母の持つ石垣家への憎しみが俺に向いたんでしょうね…」
痛みは笑って隠せるほど、鈍い。
「最初から立っている場所が違ったと言った意味が、わかるでしょう?選ばれたのは諒。捨てられたのは俺。」
今、自分は果たして上手く笑えてるだろうか。
「俺は、貴女との約束を、守る力すら、いや権利すら持ち合わせてなかった。俺が貴女と同じ側の人間だと言ったのはそういう意味です。」