龍乃一味のカオスな学園生活
キョトンとする花龍。

「く、くれるんですか…?」

「……………………」

焦点の定まらない死んだ魚の目で、花龍をボンヤリ見つめる冬樹。

あれは花とカップルで参加した記念品という事で、受け取った品だ。

しかし。

「そっちの君も」

花もシオンに、自分の持っている五所川原キーホルダーを渡す。

「え、俺にもくれんのっ?」

「カノジョだけ持ってるんじゃ意味ないでしょ?カップルでセットのを持ってるから意味があるんだよ」

そう言って花は微笑んだ。

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