龍乃一味のカオスな学園生活
と。

『ピンポンパンポーン♪』

下校放送が始まる。

どれ、生徒会長のお手並み拝見。

そう思っていた面々は。

『げこっ、げこっ…』

いつもの可愛らしい声に顔を見合わせる。

「これ、花ちゃんの声じゃない?」

ノエルが言う。

相変わらず、脅えたような花の声。

しかし。

『花っち、落ち着いて、深呼吸深呼吸っ』

スピーカーが、龍乃の声も拾っていた。

花を励ます、龍乃の声。

その声に背中を押されて。

『げこっ、下校時間になりましたっ』

花は最初の一文を読み上げる。

そんな花を応援するように。

『『校内に残っている生徒は、速やかに下校して下さいっ』』

花と龍乃、二人の声が校内に響き渡った。

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