続・迷惑なイケメンに好かれました。
「……そろそろかな?」
そう思って高校へと向かうと、校門から出てくる生徒がチラホラ見えた。
しまった、もっと早く来るべきだったな。
でも、まあ、大丈夫だよね。
バスを降りて、ここに来るまでに海らしき人物は見当たらなかったし。
いくら二年くらい会ってないからって、私が海を見逃すはずなんてないもん。
さすがに校門で待ったら目立つかな、と思って少し離れた場所に立つ。
……なんか、緊張してきたかも。
凄いドキドキする。
心臓に手を当て、深呼吸をする。
でも収まりそうにないや。
まあ、仕方がないよね。
久しぶりに大好きな人に会えるんだから。