強がりウサギの不器用な恋
誰だって、誰か別の人間と比べられたくはないし、ましてやそれを口に出して言われたくないのは当然だ。
「いや、無意識だろうからいいんだけど。
でもな、いちいち何かにつけそうやって真吾を頭に思い浮かべてたら、忘れられないだろ。」
「………」
「急に忘れられるわけないんだから、普段から真吾のことを思い出さないようにしていけよ。簡単なことじゃないだろうけどさ。」
「……はい。」
私は大学時代から社長と一緒に居て………
長く居すぎたせいか、もうその癖は後遺症のようになってしまっている。
元々、私の周りに男は少ない。
だから余計に、太陽みたいな男の存在を意識してしまうのは癖になっていたし、手に入らないとわかった今でも、その男の存在感が大きすぎたせいで、喪失感が後遺症のように私を苦しめる。