強がりウサギの不器用な恋

買い物にブラブラとあてもなく出かけるのは、仕事とは違って気楽だし、気分が晴れるというか凄く楽しい。


私は気になったお店を見つければ、迷わずフラっと入って物色した。
そう、着いて来た海藤さんに声もかけずに。

置物などの民芸品も、見ていると今後のための勉強になる。



「おい、勝手に消えるなって。」

「すいません。だって楽しそうなものがいっぱい置いてあって……」


海藤さんの顔も見ずにそう言えば、「危なっかしいなー」と、呆れたような声が後頭部から聞こえてきた。


「あー! 私、これ買って帰ります!」

「それ、何?」

「石鹸です。ココナッツオイルが入った石鹸。
これがラベンダーで、こっちがオレンジ……どれにしよう。」


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