強がりウサギの不器用な恋
「お前はほんとに………本っ当に何もわかってないな。
嫌なら、もっと俺を突き飛ばすくらいに抵抗しろよ。じゃないと…歯止めがきかなくなるだろ。」
苛々を滲ませながら、海藤さんはしかめっ面でガクリと視線を床に落とす。
「嫌じゃ………ないです。」
「……え?」
「だから……今、嫌だと思わなかったんです。」
いきなりキスされて、しかもあんなに激しいキスで。
驚きはしたけれど、突き飛ばすほど嫌だなんて思わなかった。
それはたぶん、この男の色香に完全に酔わされているからだ。