強がりウサギの不器用な恋

「海藤さんの、したいように……してください。
こんな色気のない女でよかったら、ですけど。」

「だから、ふざけんなって。」


そう言うのと同時に、噛み付くようにキスをされた。

それだけで私は全身にビリビリと電流が走るような感覚に陥る。


それくらい、この男が持つ色気の威力は強大で。
その渦に飲み込まれてしまったほうが、抗わないほうが、きっと楽になれると思わされるほど。


唇が首筋を執拗に攻めたあと、彼の手がキャミソールを捲って胸元の素肌に触れると、一瞬ビクっと無意識に身体が跳ねた。



「操、お前……もしかして初めて?」


断続的に色香を漂わせながら、海藤さんが私に問う。


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