強がりウサギの不器用な恋
サラリと発せられたその言葉に、私の頭の中で疑問符がたくさん浮かぶ。
海藤さんが何を言いたいのか、全くわからない。
「操も、朝っぱらから嬉しそうに喋んなよ。」
「う、嬉しそうにはしてませんが。
……心配しなくても、海藤さんが困るようなことは何も喋ってませんよ。」
最後は消え入りそうな声で、もごもごとそう言えば……
海藤さんがキュッと眉根を寄せて、顔にはっきりと不機嫌さを乗せた。
「俺は何喋られても困らないけど。
逆に困るのは、操のほうなんじゃねぇーの?」
不機嫌、というレベルを通り超えて、怒っているんじゃないかと思わせるほど、彼の声が冷たくて低い。