強がりウサギの不器用な恋

サラリと発せられたその言葉に、私の頭の中で疑問符がたくさん浮かぶ。

海藤さんが何を言いたいのか、全くわからない。



「操も、朝っぱらから嬉しそうに喋んなよ。」

「う、嬉しそうにはしてませんが。
……心配しなくても、海藤さんが困るようなことは何も喋ってませんよ。」


最後は消え入りそうな声で、もごもごとそう言えば……

海藤さんがキュッと眉根を寄せて、顔にはっきりと不機嫌さを乗せた。


「俺は何喋られても困らないけど。
逆に困るのは、操のほうなんじゃねぇーの?」


不機嫌、というレベルを通り超えて、怒っているんじゃないかと思わせるほど、彼の声が冷たくて低い。


< 196 / 404 >

この作品をシェア

pagetop