強がりウサギの不器用な恋

今もそうだけど……
私と社長が喋っているところへ、海藤さんが会話に割り込んでくることがなくなった。

前は、容赦なく口を挟んできていたのに。


それだけでも私には、精神的ダメージが大きい。

まるで私という人間を、無視されているように感じる。



「あんなこと言って……平気なのか?」


社長がいつものようにフラっと事務所を出て行った後、私と二人きりになった事務所の空間に、彼の声が響く。


「…あんなこと?」


無表情に訊き返す私に、海藤さんは顔をしかめた。



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