強がりウサギの不器用な恋

だけど考えてみれば、赤ちゃんが産まれてくるのは半月後くらいで。
きっともう、ほとんど買い揃えてしまっているのだろう。


社長とそんな会話をしていたら、不意に海藤さんと目が合って。
じーっと不思議そうにこちらを見ている視線から逃れるように俯いた。



「考えても社長じゃわからないでしょうから。
奥様に訊いておいてください、欲しいもの。」

「…あぁ、わかった。」


社長とこんな話をするのは、もう別になんともない。

海藤さんの視線から逃げたり、ギクシャクしていることのほうが今の私にはよっぽど辛い。


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