強がりウサギの不器用な恋

もしそうなのだとしたら………
海藤さんはどうするのだろう。


彼が紡いだ最後のほうの言葉は、産んで欲しいというようなニュアンスに聞こえた。

だいたい、このままその女性を放っておける人ではない。

そんな人じゃないから、私は彼が好きなんだ。


だとしたら、海藤さんは……綾乃さんという女性と結婚すると思う。

…奇しくも、社長と同じように。


俯いていた私の瞳から、ポタっと涙が一滴床に落ちた。
その後に続いて、ポタポタと止まることなく落ち続ける。


正直………きつい。

社長のときよりも、何百倍もきつい。


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