強がりウサギの不器用な恋
今は、こんな何でも無い会話が出来ているけれど。
近い日、海藤さんが結婚すると私や社長に告げてきたとき、私は冷静に受け答えなんて出来そうに無い。
きっと取り乱して、その場にいられなくて………
だから、こんな些細な会話でも、今は大切にしようと思った。
どうせなら、想い出は楽しいほうがいい。
会社に戻ると、まだ社長が居てくれていた。
お騒がせして申し訳ありません、と謝ると笑ってくれたので、少し気が楽になった。
いくら社長が緩いからと言って、ミスはダメだ。
そう自分に言いきかせ、両手で頬をパチンと叩いて気合を入れ直す。
「あれ?……大林くんは?」
「倉庫行った。西田を手伝いに。」