強がりウサギの不器用な恋

その言葉を聞いて、私は二人にけっこう心配されていたのだとわかった。

社長だけではなく、海藤さんも私を心配してくれてたことを、この期に及んでまだ嬉しく感じてしまう。

彼の頭の中を私で埋め尽くすことは出来なくても、少しくらい……脳裏の片隅にでも私のことを思ってほしい。



「…バラしちまうけど、飛向が俺にくってかかってきたんだ。
お前が泣き腫らした目で会社に来た日。
けっこうな剣幕でさ。目ヂカラが凄いから迫力あってビビったわ。」

「え?! ……一体、何を言われたんですか?」

「お前が操に何か言ったんだろ! って。
まぁ……その後夜に話して、誤解はとけたんだけどな。」


そんなことがあったなんて、全然知らなかった。

海藤さんは本当に……
私が喜ぶのも悲しむもの、全てにおいて社長が関係していると思い込んでいる。

そうじゃないのだと、何度否定しても。

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