強がりウサギの不器用な恋

頑なに何も言わないと心に決めていても、この二人が誘導尋問のようなことをしてきたら、何かポロっと口にしてしまう恐れがある。

そんな可能性のある恐怖の食事会なんて、絶対にご免だ。


やっぱり何とか誤魔化して断ろう。

そう思って口を開きかけたときだった ――――



海藤さんが自分のデスクを両手でバン!っと大きな音を立てて叩き、勢いよく立ち上がった。


その音の大きさに驚いて、思わず目を見開いてしまったけれど…。

彼の顔を伺い見ると、眉間にギュっとシワを寄せ、今まで見たことがないくらいに怒りの色を滲ませていることに気がついた。


迫力がありすぎて、怖い。


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