強がりウサギの不器用な恋

「…ど、どうしたんだよ…。」


海藤さんの鋭すぎる視線の先は、社長だった。

ということは、怒りの矛先も自分なのだと社長自身も理解したのだろう。
珍しく少し声が動揺している。


「俺、真吾っていう人間は好きだよ。
俺より年下だけど、尊敬だってしてる。」


静かに響く彼の声が、怒りの色で普段よりも相当冷たく感じた。


「だけど……
操を家に呼ぶ? あのマンションにか?
何でそんな無神経なことが出来るんだ!」

「…………飛向…」

「真吾は優しさから、元気づけたくてそう言ったのかもしれないが。
そういう優しさが操を逆に傷つけるんだって、何でわかんねぇーんだよ!!」



< 250 / 404 >

この作品をシェア

pagetop