強がりウサギの不器用な恋
「…ど、どうしたんだよ…。」
海藤さんの鋭すぎる視線の先は、社長だった。
ということは、怒りの矛先も自分なのだと社長自身も理解したのだろう。
珍しく少し声が動揺している。
「俺、真吾っていう人間は好きだよ。
俺より年下だけど、尊敬だってしてる。」
静かに響く彼の声が、怒りの色で普段よりも相当冷たく感じた。
「だけど……
操を家に呼ぶ? あのマンションにか?
何でそんな無神経なことが出来るんだ!」
「…………飛向…」
「真吾は優しさから、元気づけたくてそう言ったのかもしれないが。
そういう優しさが操を逆に傷つけるんだって、何でわかんねぇーんだよ!!」