強がりウサギの不器用な恋
「嘘つけ。どこが強いんだよ。
俺には、よく泣く強がりのウサギにしか見えないけど。」
「強がりの……ウサギ?」
要するにそれって……虚勢を張ってる弱い女ってこと?
「何ですか……それ。」
そう小さく反論するも、頭の上に乗せられたままの手が温かくて。
このまま抱きしめてくれないだろうかと、夢のようなことを思う。
「あの…私、ずっと……海藤さんに訊きたいことがあったんです。」
「ん?…何?」
「けっこう、たくさんあるんです。」
気がついたら、私はそう口走っていた。
今の一瞬だけでも、海藤さんを引き止めておきたい気持ちと、本当に彼の真意を訊いてしまいたい気持ちが交錯して。