強がりウサギの不器用な恋
それはまるで、私が社長には知られたくないんじゃないかと、明未さんはわかっていたような言い方で……
その瞬間、点滴の針が刺さっていないほうの右手で、かぶせられた薄い布団の上から、私は咄嗟にお腹の上に手を当てた。
そんな私のさり気ない仕草を捉えると、明未さんの顔が驚いた表情に変わる。
「宮田さん………もしかして……」
私の右手を見つめる明未さんを見て、言われた言葉に主語はなかったけれど、何を言わんとしているのかがわかった。
「いや……違うと思います。たぶん…それはないです。」
確かに生理は少し遅れているけれど。
今ちょっとだけ、お腹を心配してしまったけれど。
さすがに…妊娠などしていないと思う。