強がりウサギの不器用な恋
「さっきからもう…何時間もあの様子なんですよ。」
私の心配顔を汲み取ってか、お兄さんが笑ってボソリと呟いた。
なかなか産まれないもんですね、と。
「普通に……産まれてくれたらいいんですが。」
「普通にって…どういうことですか?」
他人が立ち入るべきことじゃないのかもしれないと思ったのは、それを言ってしまった後。
余計なことを言ってしまったと、私は一瞬で顔を曇らせた。
「明未は骨盤が少し狭いとか…まぁ、他にもいろいろとあって。
帝王切開のほうがいいと、病院の先生からは勧められていたそうです。
だけど自然分娩で産みたいって…明未本人が言って…。」