強がりウサギの不器用な恋

「わかりますよ。会社でもそうなんで。」


私がそう言うと、明未さんもウフフと艶やかに笑う。



初めてお邪魔した社長のマンションの部屋は、もう……なんていうか、全面的に恋未ちゃん仕様。

リビングには、ドーンと紙オムツが置かれていたり、プレゼントされたようなオモチャの箱が置いてあったりで……

恋未ちゃんにとって、愛情たっぷりのお家だ。



「真吾! 今寝たところなんだから起こさないでね?」


リビングの隣にある小部屋の扉が開け放たれていて、そこの薄暗い空間に、小さな布団の上でスヤスヤと眠る、小さな恋未ちゃんの姿があった。

可愛くて可愛くて、自然と頬が緩む。



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