強がりウサギの不器用な恋

真っ赤な嘘だ。大嘘もいいところ。

どうせ理由は訊かれると思っていたから、事前にこれを考えた。


だけど、実家に帰ろうと思ってるのは本当のこと。

この際、海藤さんからもこの街からも離れて、実家に帰ってそのまま両親とずっと住むのも悪くないと思ってる。


地元で再就職先を探さなければいけないのは面倒だけれど。


ちらりと明未さんを横目で見ると、その表情に心配の色がありありと乗っていて。

私は無理やり笑顔を作ると、視線をテーブルの上へと逸らせた。


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