強がりウサギの不器用な恋
だけどもしかしたら、出張先で何かトラブルがあって、そのことで電話してきているのかもしれない。
きっともう、彼は私とは……
仕事でしか繋がる気持ちはないのだと思う。
そう思うと胸が締め付けられるような気持ちになるけれど。
よし! と心の中で気合を入れて、仕事モードで平静を装いながら電話に出た。
「もしもし。」
『出るの遅すぎだろ。』
「もしもし」でも「お疲れ様」でもなく、彼が開口一番言った言葉がそれだった。
「すいません、あの……」
『まぁいいや。とりあえず玄関開けてくれないか?
今、お前の家の前にいるから。』
「え…えぇ?!」