強がりウサギの不器用な恋

いやいやいや、それはおかしい。
もしそうだとしても、一度も来たことがないうちに来るより、自分の家に帰るはず。

雨降ってたって、コンビニで傘買えばいいことだ。


というか、今日の海藤さんはずっと無表情で。
どういうつもりでここへ来たのかなんて、顔を見ただけでは全然読み取れない。


あれやこれやと考えつつ、テーブルの上を軽く片付けて。

キッチンで冷たい飲み物の用意をしようとしていたら、海藤さんがTシャツと短パン姿でバスルームから出てきた。


私の部屋で彼がシャワーを浴びる……
そんなことは、天地がひっくり返っても絶対に起こらないことだと思っていたけれど。

奇跡的に起こったな、なんて呑気なことが頭に浮かんでいた。


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