強がりウサギの不器用な恋
さっきの雨に打たれた彼もそうだったけれど、今のシャワーを浴びた後の彼も、彫りの深いワイルドな顔立ちな分、髪が濡れているほうが妙に男の色気を放っているように思う。
それが凄くかっこいいなと思ってしまう私も重症だが、きっと本人だってそれに無自覚だろうから……タチが悪い。
「悪い、タオル…適当に借りた。」
「それは全然いいんですけど。
どこかで傘買えばよかったのに。こんなに強く雨が降ってるんですから。」
海藤さんにソファーを勧め、飲み物を持って自分もリビングへ向かう。
「あ、ごめんなさい。お茶じゃなくてビールのほうが良かったですか?」
私が平然とそう言うと、海藤さんの顔が不機嫌色に染まっていく。
何か……まずいことでも言っただろうか。