強がりウサギの不器用な恋

さっきの雨に打たれた彼もそうだったけれど、今のシャワーを浴びた後の彼も、彫りの深いワイルドな顔立ちな分、髪が濡れているほうが妙に男の色気を放っているように思う。


それが凄くかっこいいなと思ってしまう私も重症だが、きっと本人だってそれに無自覚だろうから……タチが悪い。



「悪い、タオル…適当に借りた。」

「それは全然いいんですけど。
どこかで傘買えばよかったのに。こんなに強く雨が降ってるんですから。」


海藤さんにソファーを勧め、飲み物を持って自分もリビングへ向かう。


「あ、ごめんなさい。お茶じゃなくてビールのほうが良かったですか?」


私が平然とそう言うと、海藤さんの顔が不機嫌色に染まっていく。
何か……まずいことでも言っただろうか。

< 356 / 404 >

この作品をシェア

pagetop