天才少女の復讐法。


ふと我に返り、
あたしは再び教室へと向かう。


__ガラッ…


中に入ると、
ひとり、席に座っている黒瀬がいた。


「……やっぱ俺、
瀬織のこと分かんねーよ……。」


横を通り過ぎた瞬間、
黒瀬はあたしにそう言った。


「………」


「……俺は最初、お前が無差別殺人を
行っているんじゃないかって思ってた。
瀬織と、亡くなった被害者に
接点があるとは思えなかったから。」


「………」


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