天才少女の復讐法。
あたしが社長を消せば
香澄さんがどんな思いをするかくらい、
あたしにだって予想がつく。
『罪のない香澄さんを傷付けたくない』
そう思ってる自分と、
『早く社長を排除して、
父に辿り着かなければ……』
こう思ってる自分が、
心の中で葛藤をしている。
……それでも、あたしが最後に選ぶのは…
いや、選ばなければならないのは…
家族がいなくなって、
ひとりぼっちになってしまったあの日に……
自分で選んだ、"復讐"という名の道。
だから……あたしは社長を
消さなければいけないんだ。
例え……それが香澄さんを傷付ける行為だと
分かっていても……。