ペン先と筆先

◇◇◇

呆然と、目だけが事態を見ていた。

意識が追い付かない。


あぁ、またか。


また、私は負けたのか。


「浅倉ぁっ!すごいよ!ポスター三連勝じゃない!?」

「さすが美術部のエース!」

「浅倉と同じクラスでよかったわー!」


クラスメイトたちに囲まれて、幸せそうに彼女は笑う。


その手には金の賞状。


奪って破ってやりたいと心のそこから思った。



「次に、合唱の最優秀賞を――…」



結局、うちのクラスは何一つとれなかった。
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