大切なモノ
「で、康介は部活? それとも一緒に帰るの?」
私の言葉に、目をキョロッと上に向け、ほのかに顔を赤くする。
「あ、そ。 いいわよ、一緒に帰りな。 明日、ゆっくり話聞かせてもらうから、それでチャラ。 じゃあね、気をつけて帰るんだよ。 あ、送ってもらうのか」
「んー ごめんね、待っててくれたのに」
「いいよ、いいよ。 はい、カバン。 待たせたらダメだよ、早く行きな」
「うん‼︎ また明日ねー!」
ビュンと音がしそうな勢いに思わず苦笑いしつつ、もう一度椅子に座りなおす。
康介が、元気なショートの女の子が好きだと聞いて、背中まであった髪の毛を次の日に切ってきたゆかり。
手作りお菓子を食べた事がないと聞いて、一週間同じお菓子を作り続けて、完璧にしてからプレゼントしていた。
ゆかりの頑張りはあからさまで、でも嫌味がなくて。
康介にも、もろバレだったと思うけど、嫌な態度はしていなかった。
でも、向こうからのアプローチもなくて、この告白はどっちの答えでもおかしくなかった。
心配したけど、よかった。これからは自分の恋愛を頑張るとしよう。
……どこかにいい男、落ちてないかなあ???
私の言葉に、目をキョロッと上に向け、ほのかに顔を赤くする。
「あ、そ。 いいわよ、一緒に帰りな。 明日、ゆっくり話聞かせてもらうから、それでチャラ。 じゃあね、気をつけて帰るんだよ。 あ、送ってもらうのか」
「んー ごめんね、待っててくれたのに」
「いいよ、いいよ。 はい、カバン。 待たせたらダメだよ、早く行きな」
「うん‼︎ また明日ねー!」
ビュンと音がしそうな勢いに思わず苦笑いしつつ、もう一度椅子に座りなおす。
康介が、元気なショートの女の子が好きだと聞いて、背中まであった髪の毛を次の日に切ってきたゆかり。
手作りお菓子を食べた事がないと聞いて、一週間同じお菓子を作り続けて、完璧にしてからプレゼントしていた。
ゆかりの頑張りはあからさまで、でも嫌味がなくて。
康介にも、もろバレだったと思うけど、嫌な態度はしていなかった。
でも、向こうからのアプローチもなくて、この告白はどっちの答えでもおかしくなかった。
心配したけど、よかった。これからは自分の恋愛を頑張るとしよう。
……どこかにいい男、落ちてないかなあ???