切れない鎖
パンにバター。
野菜にドレッシング。
ベーコンにソーセージにスクランブルエッグ。
(本当にユルサルに来たんだなぁ)
優輝はパリッとするソーセージを噛みながら思った。
朝食が終わり、ケサリの方へ食器を返しに行くと、ケサリが一人でリバーシをやっていた。
「リバーシがお好きなんですか?」
優輝は声をかけた。
「ん?あぁ。ここで一人でやるのがあたしの楽しみなのさ。どうだい、一勝負するかい?」
ケサリが上目遣いに見てきた。
「じゃあ、お願いします」
優輝は椅子を一つ持ってきてテーブルを挟み、ケサリの前に座った。
「結構本格的なリバーシですね」
リバーシはテーブル一つ分より少し小さめだった。
「老いた女の楽しみなんてこんなものしかないからね」