イクメンな彼氏
洋介の大学受験の日。

私は東京の大学を受験した。
手続きは内密に母と葉月が進めてくれて、家族旅行だと嘘をついて東京まで行った。

洋介と同じ受験日の大学を選んだのは、メールの返信が5分遅れただけでも怒り狂う彼が連絡できないと分かっている日だったから。

洋介には彼が進学する地元の国立大の近くの短大に進むと嘘をついて、実際受験もした。

上京することは誰にも言わなかった。
小さな町だから小学校からずっと一緒だった友達も多かったけれど、私はすべて捨ててきた。

洋介から逃げる為だけに。
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