イクメンな彼氏
途端に中津さんははっとして、ばつの悪そうな顔になって頭を下げた。
「他の男と手を繋いでいる君を見たら気持ちが先走って……ごめん。
話があるんだ。
来てくれないかな?」
「話すことなんて何もありません」
そう言うべきなんだろう。
キスされそうになって、それを拒んで、話をしたところで私達の関係は何も変わらない。
それでも私は彼の手を振りほどけなくて、
手を引かれるままに歩き出していた。
歩いて10分。
住宅地を経由して大通りを渡ると、ほとんどの窓から光が漏れているビルが立ち並ぶ、街の中心地が目に飛び込んでくる。
その一番手前にあるのがシエロビルだった。
最後に来たのは二ヶ月も前で、青々しかった葉は赤と黄色で地面を彩り、寒々しい木々の枝が風に揺れていた。
この道を真っ直ぐいくと『green express』
私達が出逢った場所だ。
「他の男と手を繋いでいる君を見たら気持ちが先走って……ごめん。
話があるんだ。
来てくれないかな?」
「話すことなんて何もありません」
そう言うべきなんだろう。
キスされそうになって、それを拒んで、話をしたところで私達の関係は何も変わらない。
それでも私は彼の手を振りほどけなくて、
手を引かれるままに歩き出していた。
歩いて10分。
住宅地を経由して大通りを渡ると、ほとんどの窓から光が漏れているビルが立ち並ぶ、街の中心地が目に飛び込んでくる。
その一番手前にあるのがシエロビルだった。
最後に来たのは二ヶ月も前で、青々しかった葉は赤と黄色で地面を彩り、寒々しい木々の枝が風に揺れていた。
この道を真っ直ぐいくと『green express』
私達が出逢った場所だ。